オランダ(Netherlands)VAT

EU共通ルールは EU共通_税制 を参照。以下はオランダ固有の情報です。

申告書URL

登録申請URL

  • 公式サイト: belastingdienst.nl。Opgaaf startende onderneming・登録手続はサイト内で案内。

VAT の詳細(2026-10-05 時点)

各国の税務当局・欧州委員会などの公開情報をもとに整理した概要です。制度は改正されるため、実際の判断の前に出典の最新情報をご確認ください。「二次情報」と付けた項目は、公式ページで直接確認できなかったため、専門機関の公開資料を出典にしています。

概要 二次情報

現地の名称BTW(Belasting over de Toegevoegde Waarde)/オランダ語で omzetbelasting(Dutch VAT)
VAT 番号の形式「NL」+9桁+「B」+2桁(例: NL123456789B01、vatcalc・二次情報)。当局は国内向けの btw-nummer と取引用の btw-id を別に通知する(business.gov.nl)
税務当局Belastingdienst(オランダ税務・関税庁)。非居住者はKantoor Buitenland(国際事務所)が担当
根拠法令Wet op de omzetbelasting 1968(OB-wet)。EU VAT指令を国内法化(PwC、vatcalc)

税率

標準税率21%
軽減税率
  • 9%: 食料品など生活必需品と一部の役務(Belastingdienst)、省エネ断熱工事、電子出版物(PwC)。文化・メディア・スポーツは2026年も9%を維持(Eerste Kamer: 法案36.814)
ゼロ税率EU域内供給、EU域外への輸出、保税倉庫への供給と関連役務、一部の国際役務(PwC)。住宅用太陽光パネルの供給・設置も0%
非課税の主な取引不動産の供給(使用開始から2年超)・賃貸、医療・文化・社会・教育サービス、金融・決済・与信、保険、一定の持株会社の株式取引等(PwC)

課税時期とインボイス

課税時期(タックスポイント)請求書ベース(factuurstelsel)。納税義務は請求書の発行日、請求書を期限内に出さなければ期限日の属する期に生じる。B2C中心の事業者は申請により現金主義(kasstelsel)を選べる(business.gov.nl、Belastingdienst)
インボイスの発行期限供給のあった月の翌月15日までに請求書を発行(Belastingdienst)。遅れた場合は発行期限日の期に申告

登録

登録基準(国内事業者)通常の事業者に登録閾値はなく、KVK登録で自動的にVAT登録される。小規模事業者制度KORは国内設立の事業者で年間売上€20,000以下に適用でき任意(次期開始の4週間前までに届出)。年間売上€2,200以下かつKVK登録不要なら自動適用。EU域内の小規模事業者向けEU-KORは域内総売上€100,000未満(business.gov.nl公式)
非居住事業者閾値なし。国内で課税売上があればKantoor Buitenlandに登録する。国内事業者への供給は多くの場合顧客への課税繰延(逆課税)で、その場合は登録不要で請求書に『btw verlegd』と相手のbtw-idを記載(business.gov.nl)
税務代理人(Fiscal Representative)原則任意。必須となるのは、非EU事業者の国内遠隔販売(OSS/IOSS利用時を除く)、0%でのEU域外の物品税対象品・鉱油・バルク品の取引等(Belastingdienst公式)。輸入VAT繰延のArt.23許可は外国事業者が自ら申請できず、税務代理人(一般許可)経由で取得、担保は許可ごとに5%
OSS・IOSSEU域外事業者のIOSS登録はオランダ設立の仲介者経由のみ(Belastingdienst公式)。OSSは通常のUnion/Non-Union方式
VAT グループ財務・経済・組織面で密接な法人を単一納税者として扱う財政統合(fiscale eenheid)がある(PwC)。2024-01-01から、VATグループ構成員と国外の本支店間の役務は原則課税対象

インボイスと記録 二次情報

記載事項(国別の点)指令226条に加え、逆課税では『btw verlegd』(英・独・仏語も可)と相手のVAT IDを記載(Belastingdienst)。税務代理人経由の場合は代理人情報も記載(vatcalc、二次)
電子インボイス・電子報告B2Bの電子インボイス義務はなく、B2GはPeppol。B2B枠組みは2030年1月を提案段階とされ、SAF-T類もなし(efsta、vatcalc、いずれも二次)
簡易インボイス税込€100以下(vatcalc、二次情報)
保存期間7年、不動産関連役務等は10年(vatcalc、二次情報)。電子保存可で国外保管も可

申告と納付

申告の頻度Belastingdienstが月次・四半期・年次のいずれかを通知。最も一般的なのは四半期。取引がなくても必ずnil申告(nihilaangifte)を提出(business.gov.nl)
期限(申告・納付)月次・四半期とも対象期間の翌月末日までに申告と納付(2026年: Q1=4/30、Q2=7/31、Q3=10/31、Q4=2027-01-31。年次は翌年3月31日)。会計ソフトからの提出は期間末月の24日から可(Belastingdienst公式)。非居住者は別日程(公式ページ参照)
申告の方法Mijn Belastingdienst Zakelijk(DigiD・eHerkenning・EU認証)またはSBR対応ソフトで電子申告。納付は請求・督促なしで自ら実施
EC Sales ListICP(Opgaaf intracommunautaire prestaties)は四半期ごと。物品供給が四半期で€50,000超なら月次が必須(Belastingdienst公式)。期限は期間翌月末(二次)
イントラスタット2023年から閾値は廃止され、CBSが個別に報告義務を通知。IDEP+で月次、翌月10営業日以内(CBS公式、Eurofiscalis・vatcalc二次)
年次申告年次申告者は翌年3月31日(Belastingdienst公式)。年次VAT申告のみの制度は他になし

その他の主な論点

仕入税額控除の制限私的購入、免税売上・非課税売上のための支出は控除不可。贈答・接待・従業員向け福利は受領者1人につき年間€227(税抜)超で控除不可(Belastingdienst公式)。2026-01-01から€30,000(税抜)以上の不動産関連役務に5年・10年の調整制度(PwC)
国内リバースチャージ廃棄物・古物、不動産、金、排出権、通信サービス、建設の下請・人材派遣、携帯電話・半導体・ゲーム機・ノートPC等(1回の供給・品目ごとに税抜€10,000以上)で国内逆課税(Belastingdienst公式)
非居住者の還付EU事業者は自国当局経由。非EU事業者はオランダ当局に直接申請(Kantoor Buitenland登録が先)(business.gov.nl公式)。閾値は四半期€400超・年次最終€50超(vatcalc、二次)
罰則・利息申告の遅れは7日間の猶予後に€82の定額罰金。納付遅れは未納額の3%(最低€50、最高€6,709)(Belastingdienst公式)。
時効5年(vatcalc、二次情報)

出典

本ページは一般的な情報提供であり、個別の税務助言ではありません。